IoTの開発現場では、様々な分野の専門スタッフが円滑にコミュニケーションを取りながら開発が進められているのが一般的である。互いに高い専門性を持っている人材が集まっているため、しばしばコミュニケーションに支障が生じるだろう。
この現場に女性の姿がしばしば見られるようになってきた。女性の姿はもともとこのような開発系の現場では少ないものの、エンジニアとしてITに携わっていきたいという女性が徐々に増えてきている状況が反映されているのだろう。
女性は特に若い間は出産と育児によって現場を離れる可能性が高いため、補助的な役割の仕事を任されることが多い。IoTの現場でもその事情にこそ違いはないものの、コミュニケーションの潤滑剤としての役割を果たして鍵を握っている現場もある。女性は人柄として細かなところまで気が回ることが多く、コミュニケーションの様子を見て会話に入って互いの理解が進むように橋渡しをしたり、ミーティングの際に誰もが理解できるように指摘してうまく全体の理解を深めるように取り計らったりしていることが多い。
エンジニアとしての専門性があるからこそできることであり、縁の下の力持ちとして目立たない部分で活躍しているのである。実際に現場を離れる機会があると、その重要性に他の人たちが気づくこともしばしばあり、その重要性を実感した現場ほど女性の起用を進める傾向があるだろう。
女性のエンジニアとしてはスキルも人柄も活用できる職場としてIoTの開発現場には魅力がある。